企業農業参入

わかば農園 株式会社

(1)参入時期 平成4年度
(2)参入地域 岐阜市
(3)経営概要 大根、野菜 250ha

参入地域 岐阜市
経営概要 大根、野菜 250ha
所在地 岐阜市細畑2-4-18
代表者 三浦 茂雄

参入の経緯と経営の特長

刺身のつま、カット野菜を西は四国、東は千葉県まで広範囲にわたり出荷しているわかば農園。岐阜県初の株式会社の農業生産法人として安全な野菜作りに取り組んでいる。
もともとは小さなスーパーの経営をしており、市場や契約栽培で大根を仕入れ加工販売していた。
しかし、市況の変動を受けやすく、価格の高騰時には需要量の確保に苦労していた。
そこで安定した価格と量を確保するため、農地を借りて大根の自社栽培に踏み切った。
また、トレーサビリティシステム導入により、安全安心で鮮度の高い大根の常時供給を徹底した。

カット野菜も好評で、大根と合わせ農場は250haへ拡大し、年間64億円の売り上げに達する。
農場は耕作放棄地だった畑も多く、整備の経費は半分を補助金、残り半分を自社で負担し、整地してから作付けしているのが現状である。
当初は大根ツマの売上げの多さに着目し、大根ツマ生産を中心としていたが、最近は刺身の消費量の低下に合わせ、カット野菜の生産中心へとシフトしている。

今後の展望

現在は自社生産したものを加工してスーパーなどに出荷している。今後は、自社の店舗を持ち、直接消費者に提供することを目指す。

農業参入を目指す企業へ一言

安全で新鮮な野菜をお届けすることを徹底してます。どのように付加価値をつけてどのように売るのかを考えないと顧客のニーズに対応して利益を出すのが難しい。
そのためには、現場をしっかり理解することが大切である。
圃場で作物とふれあい感謝の気持ちを育み、市場で消費者の生の声を聞いて、「作る」だけでなく、「売れる」農業を目指して欲しい。