企業農業参入

株式会社 アグリピア

(1)参入時期 平成23年度
(2)参入地域 海津市南濃町
(3)経営概要 野菜 35a

参入地域 海津市南濃町
経営概要 野菜 35a
所在地 海津市南濃町駒野新田358
代表者 寺倉 誠

参入の経緯と経営の特長

農業を通じて障がい者の就労を支援しているアグリピア。
メインの小松菜はピーク時の収穫量が月3トンに達し、大手スーパーに納入する。
新鮮な野菜を提供することにこだわり、収穫した翌日に商品が並ぶ体制ができており納入先からの評価は高い。
寺倉社長は金融機関やメーカー勤務を経て、平成23年に水耕栽培を営む会社を設立し、翌年にB型事業所の認可を取得し事業参入した。
ハウスでは、利用者が和気あいあいとした雰囲気の中、農作業に従事し、表情は生き生きとしている。
今後も規模拡大を考えており、利用者を更に増やしたいと話す。
農業分野では、付加価値を高めようと、レタスなど5種類の野菜が入った「ミックスサラダセット」を販売しているほか、水に微生物を入れた小松菜の栽培にも取り組んでいる。

今後の展望

農業と同様に福祉にも注力する同社の「農福連携」の取組は、着実に成果を上げている。
今後も雇用拡大をする中で、利用者とともに新しい農業に挑戦したいと先を見据える。
「農業は過酷」という固定観念をなくし、利用者に農業という選択肢を与えれるように今後も取り組みたい。

農業参入を目指す企業へ一言

農業は、栽培して、収穫をした後、販売して初めて売上となる。
初期投資含め、資金計画をしっかりたててから取り組むことがより重要となる。
また、農業と福祉の相性のよさを実感している。B型事業所として、どれだけ利用者にサービスを与えられるかが重要。
しゃべることが苦手だった利用者が積極的にコミュニケーションを図るようになったりと変化がある。