企業農業参入

梅田建設 株式会社

(1)参入時期 平成20年度
(2)参入地域 山県市松尾
(3)経営概要 黒にんにく 1.5ha

参入地域 山県市松尾
経営概要 黒にんにく 1.5ha
所在地 山県市松尾3番地25
代表者 梅田 真臣

参入の経緯と経営の特長

「ニンニク栽培で地域の活性化を!」という山県市からの呼びかけに応え、農業に参入した梅田建設(株)。
耕作放棄地が目立っており、特産品づくりで地域の活性化を模索していた地域の農業者の誘いを受け、社内に「元気ファーム事業部」を立ち上げニンニク栽培をスタート。
同市では、猿、鹿、猪などが多く、鳥獣被害にあいにくいニンニクの栽培は、耕作放棄地の解消と地域の特産品づくりという点からも最適。
当初は黒にんにくに加工してもなかなか売れず在庫を抱えていた。
しかし、その期間が長期熟成につながり、結果として他の黒にんにくと一味違う商品が誕生。
現在では生産が追い付かないほど人気となっている。
ニンニク約13トンは自社栽培するほか、市内の契約農家からも購入している。
あらかじめ買取価格を提示して契約しているため、農家の安定した収入の確保にもつながり、安心して栽培に取り組むことができる。

今後の展望

にんにくの栽培面積を増やし、更なる生産に努め、もっと多くの人に当社の黒にんにくを食べてもらいたい。
また、平成29年より自社の加工場にて、同市内を中心に生産される果物を使用したドライフルーツ「かじゅえりー」をブランド化し販売を開始した。
今後は、ニンニク以外にも様々な農産物の栽培にチャレンジし、そしてその農産物を活かした健康に配慮した新商品を作り出していきたい。

農業参入を目指す企業へ一言

参入当初は採算がとれず売り先の確保に苦労した。
いかに売るかを考えて生産することが重要だと感じた。
また、農業参入し、食物を通してたくさんの人とつながりができることや、加工して自社の味を提供できることはとても魅力的なことだと感じた。