就農前のセルフチェック
農業を始める前に、いまいちど考えてみよう!
農業は、自然相手の仕事で自ら制御できないことが多々あります。
就農のための情報収集に努めて意思を固め、
意思決定後には具体的な営農計画の作成と、研修を含め十分な準備期間が必要となります。
なぜ農業をしたいのか?
- その場の思いつきや現実逃避になっていませんか?
- 農業のリスクを考えましたか?
あなたが、農業をしたいと考えた動機は何ですか?
“無農薬の農産物を食べたい”“会社勤めと違って自分のペースで仕事ができる”“田舎で暮らしたい”などという理由も大切な動機です。
しかし、農業という職業で生活していくためには、多くの課題があり、それらを乗り越えるための努力と覚悟が必要です。
農業者になるためには
いろいろな準備が必要です。
- 農業者は技術者であり、経営管理者であることを知っていますか?
サラリーマンの場合は、「明日から出社してください」と言われるとすぐに社員となり、1ヶ月後には給料をもらうことができますが、農業の場合は、どんなに意気込んでもすぐに農業者になれるというわけではありません。
専門的な技術と経営管理能力を身に付け、きちんとした営農計画が求められます。
家族の理解が欠かせません。
- 農業・農村の生活サイクルや暮らし方について家族と話し合いましたか?
農業を始めるということは、単に職業を変えるということではなく、そこで生活していくということです。家族の理解と合意を得る必要があります。
農村は、不便なことも多いです。そうした条件を家族が納得できるか、十分に考えてみることも大事です。
地元の人たちとの
お付き合いが大切です。
- 密接な近所づきあいができますか?
- 協同作業ができますか?
農村は、生産と生活の場が一緒ですから地元の人との関係が密接です。農業で成功するかどうかは、地域にどれだけ溶け込めるかにかかってくると言えるでしょう。
様々な地域の行動に集落の一員として積極的に協力していく姿勢が必要です。
軌道に乗せるまでの時間に
たえられますか?
- 農産物が市場商品であることを知っていますか?
- 気長に取り組む根気と熱意がありますか?
農業を始めても、作物が収穫されて、販売されるまでの時間は作物によってマチマチですし、最初の収入を得るまで、また、安定した収入を得るようになるまでは、長い時間がかかります。
そのための自己資金を貯えることが必要です。