竹内 浩太郎さん・由佳さん

ロフィール

奈良県香芝市生まれ/愛知県名古屋市生まれ
岐阜大学工学部出身/安城農林高校、岐阜大学農学部出身
大学卒業後、三重県にて就職。その後、就農を目指して大学時代を過ごした岐阜県へ移住。

経営概念

トマトにとっていい環境、人にとって働きやすい環境をつくりたいという思いで、「トマトと人にやさしく」をモットーにしています。現在は、25アールのハウスで「りんか409」という種類の冬春トマトを育てています。

就農の動機

夫婦共に、大学では“生物科学研究室”というサークルに所属していたこともあり、自然や生き物に触れることが好きでした。一度は企業に就職をしましたが、どこかで「いつかは第一次産業に携わりたい」という思いがあり、30代後半で就農を決意。その頃、ちょうど大学時代に所縁があった岐阜県で、トマト栽培の新規就農研修をしていることを知り、挑戦してみようと思いました。

就農の経緯

岐阜県就農支援センターで、トマトを1本ずつ独立したポットで育てる“独立ポット耕栽培”を初めて知り、とても興味を持ちました。同センターで1年間の研修を受けた後、行政やJAなどの支援を受けて就農。夫婦で役割を分担しながら、パートさんたちと一緒に、和気あいあいとした雰囲気で仕事をしています。

就農しての感想

農業というと土を耕すイメージがあると思いますが、“トマト独立ポット耕栽培”は、トマトが植えられたポットに、自動制御で肥料などが溶け込む養液を供給する栽培法。この方法に出会って、それまで私たちが抱いていた農業のイメージは大きく変わりました。土耕栽培だと長年の経験や勘が必要ですが、この栽培だと毎日トマトが吸収した養液量から、必要量や成分量を一日単位で調整できるので、とても育てやすいと感じています。

また、自分のアイディアをすぐ実行に移せることに、自分の農園を持ったからこそのおもしろさを感じています。もちろん失敗もありますが、一歩一歩課題に取り組む毎日は、とても充実しています。

今後の目標

独立ポット耕栽培では、畑10アールに年間30トン採れればいいと言われていますが、昨年は33トンの収穫量を得ることができました。独立ポット耕栽培は、それぞれの株が接触していない分、速やかに対応すれば病気も感染しにくいこともあり、手間をかければ多くの収量が見込めます。今後は夫婦でよりよい栽培に向けて勉強を重ね、さらに40トンを目指していきたいと思っています。

またそのためにも、将来的には現在25アールあるハウスを、もう1つ分くらい拡大していきたいです。規模が大きくなれば雇用も増やすことができるので、縁あってお世話になっているこの地域にも、貢献していければと思います。

これから就農しようとしている人へメッセージ

新規就農者に対しては、資金調達や教育などさまざまな面で、支援がとても手厚いと思います。また公的な支援に加えて、周りの農家さんもアドバイスをしてくれるほか、相談できる場所も多いです。不安はあると思いますが、「やってみたい!」と思ったら、思い切って挑戦してみることが大切だと思います。

私たちが研修した岐阜就農支援センターでは、毎年4人の研修生が学んでいて、周りにはセンターで研修を受けた新規就農者が多くいます。今もそうした新規就農者が集まり、毎月1回勉強会を開いて情報交換をしながら、産地全体の力を高めようと頑張っています。