窪田 菜那さん

ロフィール

岐阜県恵那市生まれ
恵那農業高校、岐阜県農業大学校出身
大学校を卒業後、地元トマト農家で1年間研修し、祖父が稲作を行っていた土地で就農。

経営概念

12アールのハウスで、「桃太郎」という品種の夏秋トマトを育てています。
ももたろうは味がいい分、割れやすい面があり栽培しにくいと言われていますが、明智地区のトマト農家は味を重視し、こだわりをもって桃太郎を育てています。

就農の動機

実家は農家ではありませんでしたが、自宅で家庭菜園をつくっていたため、私も野菜作りに興味を持ちました。高校でも野菜の栽培を専攻し、野菜作りの楽しさを実感。高校2年生で行った農家での実習で、初めてこの地域がトマトの産地ということを知りました。その後、農業を学べる大学と農業大学校で進路を迷いましたが、より実践的な農業を学べる農業大学校を選びました。大学校では、野菜の中でも中玉の夏秋トマトを学ぶ班を選択。見た目もコロンとして可愛らしく、味も美味しいトマトが大好きです。

就農の経緯

大学校を卒業後、地元農家で1年間研修を受けました。高校・大学と研修はありましたが、就農に向けた研修では、生育管理を任され、より専門的なことを学ぶことができました。そうしたノウハウに加えて、研修によって地域の農家との人間関係を築くことができる点が、最も有益だったと思います。
また、本格的な就農までに、祖父が稲作をしていた土地を畑へと工事し、ハウスを設置。その際は、行政の給付金やJAの補助金などを利用でき、支援の手厚さを感じました。

就農しての感想

一から1人で栽培をする就農は、たとえ研修を受けていても、分からないことだらけ。1年目は段取りの悪さから、どんどん作業が遅れていき、先のことまで見越した計画を立てることの重要性を学びました。

今は、天候を見ながら肥料や水の量を調整し、生育を維持することで精いっぱいですが、研修時にお世話になった農家さんや、周りの先輩も気にかけてくれて、電話をするとすぐに駆け付けてアドバイスをしてくれます。

最近は、近所のお店で直売をし始め、食べてくれる人の顔や「おいしい」と言ってくれる声を、ダイレクトに感じることができるようになりました。これからも、私のトマトに関わってくれる1人1人を大切にしていきたいです。

今後の目標

今の目標は、まず売上を現在の倍にまで増やすこと。そのために今年の冬は、さらにハウス2棟分を増やす予定です。現在は桃太郎だけを育てていますが、最近夏秋トマトのポット耕栽培の研究が進み、若い人も取り入れ始めています。ポット耕栽培は、土耕と違って土に左右されず、少ない面積で1.5倍ほどの収量が見込めるため、将来的にはこうした新たな方法を少しずつ取り入れて、経営を安定させていきたいと思っています。

これから就農しようとしている人へメッセージ

農業は、「大変」「年配の人がやるもの」というイメージを持っている人も多いと思いますが、最近は若い世代も増えています。もちろん大変ではありますが、方法はいくらでもあります。私のように20代でもできることを知ってもらい、まずは体験してほしいと思います。

また私の場合、自由がきく仕事という面で、自分に合っているなと感じます。私は髪型をさわるのが好きなんですが、この仕事は服装も髪型も自由。夏場は忙しいですが、冬はまとめて休みが取れるので、大好きな旅行へ行ったりと、会社勤めの方とは違った楽しみがあると思います。