細野 晃大さん
岐阜県揖斐郡池田町生まれ
21歳の時に就農を目指すことを決意。池田町でトマトを育てる農家で、1年半の研修を受けて就農。
経営概要
18アールのハウスで、大玉トマトの「りんか」と数種類のミニトマトを栽培し、社員1名とパート4名を雇用しています。また、遠方へも採れたてのトマトのおいしさを届けるため、トマトジュースも販売しています。
インタビュー
Interview
就農の動機を教えてください
21歳の時に、自然と関わる仕事をしたいと思い、就農を目指しました。そこから岐阜県農畜産公社をはじめ、国や県の就農に関する窓口を回り、具体的な就農方法を模索。相談を重ねる中で、新規就農でも利益を出しやすいと感じ、トマト栽培をしようと決めました。
就農までの経緯はどうでしたか
農畜産公社にマッチングしてもらい、地元・池田町でトマトを栽培する農家さんと出会うことができました。その方は、高齢になったため、自分が持っているハウスを引き継いでくれる人を探しており、1年半の間、トマト栽培を一から教えてもらった後、ハウスを譲り受けて就農しました。
就農しての感想
研修を積んだおかげで生産は順調ですが、温度や湿度をコンピュータで管理しているにも関わらず、気候のイレギュラーな変化などには、少なからず影響を受けます。機械化が進んでも、やはり作物に触れるのは人なので、これからも従業員の方と経験を積んでいきたいと思っています。
また就農後、トマトは全国的に生産量が増え、年々値を下げています。大玉トマトですぐに味の差を出し、競争力を高めるのは難しいので、今年からおいしい海外品種のミニトマト栽培も始めるなど、工夫を凝らしています。今後もラインアップを増やしていきたいです。さらに、直接取り引きできる販路を開拓するため、積極的に商談会へ参加するなど、常に新しい動きに努めています。
今後の目標を教えてください
今後は、生産はもちろん、販売にも力を入れ、ゆくゆくは観光農園なども含めた、複合的な農業を行っていきたいです。そのために、徐々に規模を拡大し、法人化をしたいと考えています。まず今年は、ハウスの面積を18アールから40アールに拡大し、雇用も増やすつもりです。ハウス自体も、生産のコンセプトをしっかりと持ち、海外の技術を取り入れた大型ハウスの建設を予定しています。また、ネットショップも始め、消費者の声を聞きながら、今後の展開に生かしていきたいです。
これから就農しようとしている人へメッセージ
最初に抱いた「農業をやりたい!」という気持ちをシンプルに持ち続け、どれだけ進んでいけるかが勝負だと思います。もちろん生産も販売も、始めからすんなりといくものではないと思いますが、一番大切なのは強い気持ちです。それがあれば、困難にぶつかった時にも、諦めずに方法を探し、頑張り続けることができると思います。