瀬尾 陽児さん・暁美さん

ロフィール

<瀬尾陽児さん>
愛知県半田市生まれ。半田東高校、三重大学人文学部出身

<瀬尾暁美さん>
愛知県一宮市生まれ。一宮高校、三重大学人文学部出身

就農を考えるにあたり、研修施設があることを知り、就農を志して岐阜へ移住。

経営概念

16アールのハウスにて、夫婦2人で県育成品種のいちご「美濃娘」を栽培しています。美濃娘は、1番目と2番目の花が連続で出る品種で、時期を空けることなく収穫ができるのが特徴です。

就農の動機

就農以前、食品会社に勤務していた際、食品の評価を左右する食材の重要性を実感し、食材をつくる一次産業に興味を持ちました。妻も一般企業に勤めていましたが、子どもを出産後、育児と仕事の両立に難しさを感じていたため、仕事に自由がきき、家事や育児の時間を確保できる農業をやってみようと思いました。

就農の経緯

自分である程度栽培をコントロールできる施設園芸をやりたいという思いがあり、就農方法を調べていたところ、岐阜県でいちごの新規就農者を育成する研修施設があることを知りました。そこで35歳の時に、JA全農岐阜いちご新規就農者研修所の6期生として研修をスタート。1年2ヵ月の間、実地研修や座学を通していちご栽培を学びました。研修所では、土地探しや資金調達など、就農準備に必要なすべてのことを相談でき、スムーズに就農まで至ることができました。

就農しての感想

研修で学んだ「高設ベンチ栽培」では、パソコンで温度や湿度などのデータ管理をしながら、古い葉を取り除くのが主な仕事。腰をかがめることがないため作業もしやすく、重労働なのはシーズン終了後の後片付けくらいで、肉体的な負担はそれほど大きくありません。

初年度から予想していた以上に収穫量も確保でき、収穫ピークの3~4月は、ありがたいことに休みなく出荷作業に追われる毎日でした。子どもも箱折りやラップがけなどを手伝ってくれていて、会社勤めの頃と違い、職場に子どもを連れて行けることのありがたさや、収穫の楽しみを共有できる喜びを感じています。

今後の目標

就農時には、5t/10αの収量を目安にしており、「7t/10αを目指して頑張ろう」と夫婦で話していましたが、昨年その目標を達成することができました。今後は、収量だけでなく品質にもこだわり、大きくて形もきれいないちご作りに取り組んでいきたいと思っています。

いちごの品質を高めるためには、きれいな花がつくように配慮し、過不足なく養分を与えていくことが必要です。そのために、温度管理や光合成を活発にする二酸化炭素濃度などに今まで以上に気を配り、よりよい生育に努めていきたいです。

これから就農しようとしている人へメッセージ

岐阜のいちご新規就農者研修所に相談すれば、就農までの道のりをていねいに導いてくれます。私の元にも、後輩となる就農者が見学に来ることがありますが、岐阜は新規就農者の受け入れ体制も整っていて、支援や研修も手厚いことに加え、新規就農者が多いため、地元のベテラン農家も受け入れに慣れているように感じます。

しかし就農してからは、やはりそれぞれの熱意とやる気次第です。一緒に就農した同期をはじめ、私の周りにも新規で就農し、順調に経営している農家があります。農業は、頑張れば必ず結果に表れる仕事ですので、ぜひ意欲を持って挑戦してほしいです。