藤田 実さん

ロフィール

愛知県名古屋市出身
会社員からの転職を考え始めた時に農業という道があることを知り、ぎふアグリチャレンジ支援センターへ。白川町への紹介を受けて移住し、就農。

経営概念

11.5アールの畑で「桃太郎ギフト」を栽培。現在の年間収量は約8.5トンです。



就農の動機

転職を考えてハローワークを訪れた際、就農についてのパンフレットを見て、農業を仕事にするという選択肢があることを知りました。「農業は成功するのも失敗するのも自分次第」という点に惹かれ、すぐにぎふアグリチャレンジ支援センターを訪れ、白川町を紹介してもらいました。広い土地や大きな先行投資の必要がないトマト栽培は、新規参入しやすいと感じ、就農を決めました。

就農の経緯

先生について2年間、育苗から片付けまでトマト作りにおける1年の流れや、トマト以外で収入が見込める菌床しいたけの栽培法などを教えてもらいました。先生はこれまでに10名以上の弟子を育ててきたため、就農時には、最初の弟子だった農家さんに土地や道具を一式譲ってもらい、他の先輩弟子の皆さんにも面倒を見てもらいました。

就農しての感想

1人ですべての作業を行うのは大変ですが、誰のためでもなく自分のために仕事ができるという楽しさや、音楽を聞きながら作業をしたり、自分のペースで仕事ができる自由さがあり、自分には向いていたと思っています。

現在は会社勤めの際に動線の確保や効率的な手順などを採用している工場を見てきた経験を活かし、将来パートさんなどに手伝っていただく際にも分かりやすく、簡単にできる圃場作りを目指しています。「バカでもできる経営」をテーマに、いかに少ない時間で効率的に作業ができるかを、常に考えるようにしています。

今後の目標

これから徐々に作付面積や収量を増やしていくため、できる部分で作業の自動化を考えています。例えば、育苗の時には温度管理が重要になるため、温度計とスマートフォンのアプリを組み合わせて、自動で現在の温度状況を送信する装置をつくりました。また、農薬や肥料をシャワーのように散布する装置などを、トマト部会の若手で見学に行くなど、新たな仕組みづくりを目指しています。

地域では、これから農業で働く人口も減っていき、畑の面倒を見られない人も増えていきます。できるところは機械を導入して効率的な作業を実現し、畑面積を増やして地域にも貢献していきたいです。

これから就農しようとしている人へメッセージ

どんなことにも「気張り過ぎない」ことが大切だと思います。私にトマト作りを教えてくれた先生は、「トマト以外にも、自分がやりたいことが見つかれば、それをやればいい。自分が何をしたいかが一番大切」といつも話してくれて、私も肩肘を張らず農業に向かうことができました。何よりも、無理なく続けられることが一番だと思います。

また最初は地方への移住に不安もありましたが、今は何でもインターネットで購入できるため、思ったより不便さを感じることはありません。白川町は移住者も多く、近所の方も快く受け入れてくれているのを感じます。周りにも新規就農した先輩が多くいるため、将来像も身近で見ることができる点も、就農に適した地域だと思っています。