長谷川 太一さん・智絵さん

ロフィール

愛知県名古屋市出身
愛知県犬山市に在住時、智絵さんが家庭菜園や有機農法による米作りを始め、太一さんもそのおもしろさに熱中。
智絵さんが青年就農給付金の上限である45歳に近づいたのを機に、東白川村に移住して就農。

経営概念

18アールのハウスで「桃太郎ギフト」と「桃太郎エイト」を育て、年間で約22トンのトマトを収穫しています。


就農の動機

子どもを出産後、妻が農業に興味を持ち、有機農法での米作りサークルに入り、約5アールの畑での家庭菜園を始めました。手伝っていた私も他にはないおもしろさを感じ、就農に踏み切ることに。農業フェアを巡ったり、インターネットでリサーチするなどして、就農支援が充実していた岐阜県の中から、相談に対して熱心にサポートしてくれた東白川村への移住を決意しました。

就農の経緯

妻は1年間、地域のトマト農家さんのもとで研修を受けました。その間、私は地域のまちおこしを企画する会社で、トマトを栽培するプロジェクトに参加。農家さんにアドバイスをもらいながら、独学でトマト作りを実践しました。その後、住居の近くに圃場を借り、夫婦で独立しました。

就農しての感想

夏秋トマトは最盛期に作業が集中し、1日遅れを取ると取り戻すことがとても困難になります。特に収穫時期は、日の出から日没まで休みなく収穫や手入れをしなければならず、自分で時間をやりくりしながら家事や育児と両立する点に難しさを感じました。しかし就農して1年目は、妻を指導してくれた農家さんや周りの方など、多くの人が頻繁に畑を訪れて声をかけてくれ、温かく見守ってもらっているのがとても心強かったです。

また大変な分、多くの実が収穫できた時は「やっぱりおもしろい!」という一言に尽きます。毎日、売上が積み重なっていくのを見ると、モチベーションが上がりますね。

今後の目標

トマトは連作障害が出やすい植物なので、3年目に入る今後は、圃場の土が疲れてきて収穫に難しさも出ると思います。その点を技術でカバーできるよう、努めていきたいです。また、トマトの値が上がる9月以降まで収穫ができるよう、夏の暑さでトマトの樹を弱らせないように育てる点に、気を配っていきたいです。

この辺りは生活地域の中で最も標高が高く、生活排水が混じらないキレイな水をトマトに吸わせられるほか、夜温も低く寒暖差が激しい地域。その環境がつくるトマトはとてもおいしいです。そのおいしさを伝えられるよう、品質を高めていきたいと思います。

これから就農しようとしている人へメッセージ

農業で最も必要なのは、やらなければいけないことをちゃんとやれるかどうかです。「何としてでも成功しよう!」という強い気持ちと覚悟をもって真摯に取り組めば、その姿を見て、周りの人も必ず助けてくれると思います。

また、私のように家族で移住すると、農業+αのお付き合いも絶対に必要です。地域に入るというのは、それまで都会暮らしでの人付き合いとはまったく違い、大変なこともありますが、覚悟をもって飛び込むと地域の人は本当に温かく迎えてくれます。特に子育てについては、学校も少人数で地歌舞伎など地域活動も多く、地域ぐるみで子どもを育てている雰囲気があり、とてもよかったと思っています。薪ストーブの前でゆっくりと火を眺めるなど、田舎暮らしならではの楽しみもあり、仕事のない冬場は移住生活を満喫しています。