小木曽 祐介さん

ロフィール

岐阜県恵那市生まれ 信州大学出身
大学卒業後に名古屋市で10年間会社員として働いた後、地元である岐阜県内での就農を志し、ひがしみの夏秋トマト研修農場の加子母研修ハウスにて研修後に就農。

経営概念

14アールのハウス内で約3,000本のトマトを育てています。
2018年までは「桃太郎」だけを育てていましたが、同年に夏の暑さで大量のトマトが割れて不良品が増えたため、地域で品種検討を行い、2019年から「麗月」も育て始めています。

就農の動機

会社員として10年程働いた頃に祖父が亡くなり、家族に近い場所で働くことを考え始めました。ぎふアグリチャレンジ支援センターが開催する農業フェアで、トマト栽培の説明を聞いて興味を持ち、ひがしみの夏秋トマト研修農業で研修生として勉強することを決めました。

就農の経緯

4カ所あるひがしみの夏秋トマト研修農業の中で、加子母で教えるトマト農家さんの元で2年間の研修を受けることに。その間に地域の人たちとの交流会や、加子母の生産者が集う勉強会などにも参加し、地域のつながりを築きました。地元の恵那市に戻ることも考えましたが、加子母はトマト産地として歴史や知名度もあり、同世代で同じ志を持った新規就農者も増えていい環境だと感じたため、先生に土地を紹介してもらって加子母で就農することにしました。

就農しての感想

加子母には、トマト栽培で最も重要である清らかな水が豊富にあり、農家にとっての財産だと感じています。恵まれた自然環境を活かしながら、1年目からさまざまな栽培方法や品種に挑戦してきました。現在は、2年目に向けて圃場を26アールまで広げ、5,000本の栽培ができるよう、体制を整えています。

農業は天候条件が変わる度、臨機応変に対応しなければならず、マニュアル化できない点が最も難しいところです。特に、研修期間中に台風で大きな被害を受けた経験があり、台風対策は一番の課題です。その時の経験から、常に台風に備えたハウスの設計などを考えています。

今後の目標

最近は、同じ若手就農者と一緒に、トマト栽培が終わる冬場につくることができる、新しい作物を模索したり、赤く熟さなかった青いトマトを使った加工品作りにも挑戦しています。現在、青いトマトのジャムを作り、今後はネットでの販売を予定。またトマトを使ったお酒にもチャレンジしたいです。

また、研修をさせてくれた先生のように、将来は教える立場になれたらと考えています。そのため、最近では地域の中学生にバスケットボールを教える機会を持ち、農業をしている自分の姿から農業の良さを地域の子に伝え、地域で活躍する農業人を1人でも増やすことができればと思っています。

これから就農しようとしている人へメッセージ

常に「自分はなぜ農業をしようと思ったのか」という原点を忘れずに、高いモチベーションを持ち続けることが大切だと思います。また、農業は1人でできるものではなく、必ず協力してくれる人が必要です。1人で閉じこもって頑張ろうとせず、周りの人と交流を持ちながら、自分のスタイルをつくっていくことをお勧めします。

その点、加子母は地域の中に助け合いの精神が根づいています。特に近年は、新たな研修生も続々と訪れていて、先輩・後輩が互いを手伝ったり、先輩の姿を見て将来歩む道をイメージすることもできます。私もこれからは自分がしてもらったように、誰かを助ける側になりたいと思っているので、ぜひ加子母で農業に挑戦してみてください。